鳥取の神待ち掲示板で「神」になろう

鳥取の神待ち掲示板で「神」になろう

鳥取の神待ち掲示板に、神待ちの女性が続々と集まっているのをご存知でしょうか。

神待ちが「神待ち少女」だけを指す言葉ではなくなり、むしろ18歳以上の「大人の神待ち女性」のことを指す言葉になって以来、神待ち掲示板を利用する「神待ちの女性」の数は増加の一途をたどっているといっても過言ではないでしょう。

何らかの事情によって家がなくなってしまい泊まる場所がない女性、一時的な「家出」などで一夜の宿を探している女性などが、神待ち掲示板で神待ちをするという行為は今後もなくなることはないでしょうし、それは鳥取の神待ち掲示板においても例外ではありません。

むしろ、例外どころではなく、鳥取の神待ち掲示板は、神待ち女性たちのホットスポットにさえなりつつあると言うことができるかもしれません。

鳥取の神待ち掲示板では、神待ち女性たちが「神」の登場をいまかいまかと待ち構えている状況が続いていますから、このチャンスを逃すという手はありません。

鳥取の神待ち掲示板を使って、いますぐ神待ち女性の「神」になりましょう。

鳥取県の神待ち掲示板の名探偵によるミステリ神待ちセックス

ある日、水木しげるロードをぶらぶらと散策していたら、鳥取の神待ち掲示板を通して知り合った「神」の友人であり同居人でもある去勢博士が「明日性病の検査に行こう、というのは実にいい考えだと思うよ。ぼくもそうしたほうがいいと思うね」と唐突に言った。

「うん、やっぱりそうするよ」と答えてから、私は驚いた。というのも、歩いているあいだ、私は一言も言葉を発することなく自分の思考のなかに没入していたからだ。

考えごとをして黙りこくる私に対して去勢博士がとつぜん放った言葉のうち、「明日性病の検査に行こう」の部分は私の黙考のひとまずの結論として導き出された言葉であった。それに続く去勢博士の「実にいい考えだと思うよ」という言葉は、まるで会話の流れのなかで私の意見に相槌を打つときのような自然さとともに発されたのである。

動揺した私は、去勢博士の言葉が自分の思考に対する完璧な返事であったことの驚きと不気味さを伝え、「まったく驚いたな、もしかして、考え事をしているときに独り言でももらしていたかな」というと、去勢博士は「いや、君はずっと黙り込んでいた。君が思考に没頭していることは誰が見ても明らかで、介入するための一切の余地がなく、ぼくはただそれを眺めていただけだった」と答えた。

自分の思考が声になって周囲に漏れ聞こえているわけではなかった、ということは、神待ちセックス中にセックスと並行して眼の前の神待ち女性とはまるで関係のないことを考えて心ここにあらずの状態に陥ってしまいがちな自分を安堵させた。神待ちセックス中の自分の思考を、神待ち女性に知られるわけにはいかないからだ。だが、その安堵の一方で、去勢博士に対する驚きと不気味さは残った。

すると、一体どういう仕組みかね、と自分が尋ねるよりもはやく、去勢博士は「一体どういう仕組みか、というとだね」と、私の思考を先読みするようにして機先を制して語りだした。

私の思考はすべて去勢博士に丸見えになっているのだろうか。砂浜に立てられたフラッグに向かって私が盲目に飛び込み、フラッグをまさに掴み取ろうとする直前に、そのフラッグが横合いからふいに奪われ、砂まみれになりながら茫然自失するというヴィジョンが浮かんだが、そのヴィジョンまでもが彼に見られていたかどうかはわからない。

去勢博士は「なに、そんな特別なことはしていない。ただ、考え込む君を見ながら、ちょっとばかり簡単な分析を施して遊んでみただけさ」と続けた。

神待ち女性のHちゃん

だれがしかけたの、罠

「君が歩きながら考えこんでいたのは、ラブホテル『ラ・ヴィアンローズ砂丘』で神待ち女性Eとつい二週間ほど前にしたばかりの不満足な神待ちセックスのことだろう?」と去勢博士は言った。「君は、あの神待ち女性Eの女性器はあまりにも醜悪であり不潔で臭気もすさまじく挿入には不向きだった、そして、できることならば彼女にびた一文払いたくはなかったのだと、そう考えていたんじゃなかったかな。」

まさしくそうであった。神待ち女性Eというのは、もともとは鳥取の神待ち少女であったのだが、「神」という性的人間から特権的に扱われる女子高生としての時期が終わってからも十年以上にわたって神待ち掲示板を利用しつづけ、神待ち少女と呼ばれる稀有な存在からありふれた神待ち女性へとスムーズに移行し、加齢とともにその存在を悪辣なものへと変化させていった、鳥取の神待ち掲示板では知る人ぞ知る神待ちモンスターである。

労働を忌避する神待ち女性Eは、神待ちセックスによる小遣い稼ぎがどうしてもやめられず、使い込まれた女性器をさらに酷使する不特定多数の底辺の「神」との神待ちセックスと暴飲暴食を繰り返すばかりの極めて不衛生で不摂生な売春生活のなかで、ぶくぶくと太りながら二十代後半という実年齢以上に早々に老け込んでしまい、相対する「神」によっては神待ち熟女やトドなどに勘違いされることもしばしばある神待ち女性であった。

「ぼくの記憶が正しければ、君が黙り込む前、ぼくたちは神待ち掲示板から生まれいづるコケカキイキイについて話していた。

国家から見捨てられて家を追われて路上で凍死した神待ち老婆、避妊をしなかった神待ちセックスによって堕胎された神待ち水子、性病に感染して狂気のなかで命を落とした『神』、そして、その『神』の陰部に棲みついていたケジラミ。

それら四つの臨終のタイミングが見事に重なり、四つの死せる魂たちそれぞれの『生きたい』という共通の欲望が異次元において結託することで新生する神待ち掲示板のコケカ神にまつわるアイデアは止まらず、ぼくたちは神待ち掲示板のコケカ神を主人公にした幻想怪奇神待ち体験談の連作の構想を練りながら歩いていた。

『神』と神待ち女性たちから男性器と女性器を暴力的に強奪して去勢する神待ち掲示板におけるセックスヒロヒト、および、セックスヒロヒトによって使役される特別高等ネット警察たちと、われらが主人公である神待ち異次元生命体コケカ神との終わらない闘争をめぐる神待ち体験談のプランを話しているときに、急に君が黙り込んだんだ。

君が黙り込んで自分の思考に突入していたことにも気づかずに、ぼくは、尻の穴に手を突っ込んで肝っ玉を引っこ抜くあの『猿猴』と『援交』をかけあわせて、『神』の陰茎をむしりとり神待ち女性の女性器をその怪力で引き裂こうとする特高ネット警察たちの造形を、筋骨隆々の全身毛むくじゃらの乱杭歯のエイプの群れとして設定したらどうだろうかなどという、まったく愚の骨頂としか言いようがない提案をひとりで馬鹿みたいに喋りつづけていた。

どうだろうか、という問いかけをしたとき、君は足元をジッと見つめて、ぼくの話しなどもうまるで聞いてはいなかった。ただ深刻な顔をして、何かを思い出そうとしている様子だけが切実に伝わってきたものだった。

それからしばらくは、そうやって歩くきみの姿を見ることしかできなかったよ。デニムのポケットに手をつっこみながらもそもそと自分の陰茎をまさぐるようであった君がおもむろに顔をあげたとき、そこにはクサビラ神のブロンズ像があった。そのクサビラ神の姿を君の目がとらえたとき、君が、あっ、という表情になった。そして、ぼくはそのときに、君が性病のことを考えているのではないかと察したというわけだ。

クサビラ神は飢饉を救ったキノコの神だと言われているが、クサビラ神が森のなかで大発生させたキノコは、きっと、大量のペニスとして、工藤哲巳の美術作品『インポ哲学―インポ分布図とその飽和部分に於ける保護ドームの発生』のごときイメージとして、君の脳裏をかけめぐったんじゃないだろうか。

その夥しく垂れ下がった不能のファルスの空間が、君に神待ち掲示板という神待ちセックスによって支配される性的空間を連想させ、神待ちセックスを通してインポになってしまった『神』たちの姿を見出したことは想像に難くない、とぼくは考えた。

それから、君こそが当事者であり、まさにその勃起する能力をことごとく奪われてだらしなく垂れさがったペニスの持ち主の一人である『神』であると気付いたのだと、思索から目覚めた君の表情を見ながら思った。

そこから、君が『性病の検査をしよう』という結論を出したのであろうというところまで進むためには、それまで二人が歩いてきた水木しげるロードの道のりを逆算し、君がどの地点から黙り込んでしまったかを探るだけでよかった。

むろん、君が黙り込んだ決定的な瞬間をぼくは見ていないのだから、二人の足跡をなんとなく辿ることしかできなかったのだが、おおよその時間を回想すれば、どのあたりで君が黙り込んだのかという曖昧な地点を推察することだけはできる。

すると、君が黙り込んだのがどうやら世界妖怪会議の広場あたりであるということが導き出されてきた。あとは世界妖怪会議に置かれているブロンズ像を思い出して、そのなかの一つに君に唐突な黙考を開始させたものを見い出せばいい。

羅列するにも及ばなかった。『女夜叉』のブロンズ像の存在が、きわだったものとして真っ先にぼくの脳裏に立ち現れてきたからだ。あとはもう簡単な話だ。『女夜叉』のブロンズ像が、君が二週間ほど前に神待ちセックスをして後悔することになった神待ち女性Eの顔面にひどく似ているという動かしがたい事実だけが残るのだから。

あの極端に縦に長い頭部と天狗のような鼻、そして処理されていない体毛と、肉厚のすさまじい顔の奥かららんらんと光るどんぐり眼といった『女夜叉』の造形は、君が暗い顔をして過去にぼくに見せてくれた神待ち女性Eの写メとまったく同じものだった。

だから、二週間ほどまえに神待ち女性Eとセックスをして不本意な挿入をしたばかりであった君が、『女夜叉』の上に神待ち女性Eのイメージを重ねてしまうのは仕方のないことだといえるだろう。もう何度も歩いて見慣れていたはずの『女夜叉』のブロンズ像は、神待ち女性Eとの辛く厳しい神待ちセックスを通して君に与える印象を変化させてしまっていたのだ。

神待ち女性Eとのセックスから数日後、君の身体は目に見えて不調になっていた。性病の潜伏期間を考えればそれは単なる風邪であるだろうと思われたのだが、神待ち女性Eのような不潔な神待ち女性とセックスをした直後の君としては、性病の可能性を完全に否定することはできない。

身体に生じた違和感と、神待ち女性のイメージと重なりあう『女夜叉』のブロンズ像との遭遇が、回避していた性病への思考を半ば強制的に促したのだろう。

二週間前の地雷神待ち嬢との神待ちセックス、神待ちセックス後のわずかな体調不良、女夜叉のブロンズ像、クサビラ神のブロンズ像、そして、工藤哲巳の『インポ哲学』の代表作のしなびたペニス、これらの流れを改めて整理して、ぼくは、君が性病の検査を決意したのだろうと判断したのだ。それで、君の思考をさえぎってあのように話しかけたというわけさ。」

私は、股間の不快なうずきを感じながら、鳥取の神待ち掲示板の名探偵コーマンとも呼ばれる去勢博士の推理に舌を巻くばかりであった。

米子市の奇怪な神待ち体験談と「神」の推理

米子市の奇怪な神待ち体験談と「神」の推理

私と去勢博士が鳥取の神待ち体験談を片っ端から読んでいるとき、私は、去勢博士の注意をひくことになる奇妙な神待ち体験談を発見した。それは次のような神待ち体験談であった。

「米子市のラブホテル『賓館KAIKE』における身の毛もよだつような神待ちセックス。午前三時頃、米子市新開の住民たちは、『賓館KAIKE』から連続して聞こえる恐ろしいアクメ声のために穏やかな眠りと夢を破られた。

閑静な環境とはいっても、防音がしっかりしている『賓館KAIKE』である。その室内から尋常ではない声量のアクメ声が聞こえてくるなどということは、新開の住民にとっては初めてのことであり、まったく想定外のことでもあった。

アクメ声は夜を徹して二時間ほど間断なく響きつづけ、神待ちセックスによって導かれたすさまじいエクスタシーを近隣住民たちに喧伝することになったが、セックスをすることを目的に作られている『賓館KAIKE』というラブホテルの密室で行われているセックスを巡って、まさか、警察を呼ぶわけにもいかず、とにかく異様としか言いようがないアクメ声の一夜を耐え忍ぶことしかできなかった。

近隣住民のなかには『賓館KAIKE』から響く嬌声ではなく、別の住民の誰かが窓などを開け放った状態で濃厚セックスをしているのではないかと考えて、家から飛び出してそのアクメ声の出どころを探ろうとした者もいたのだが、やはり、アクメ声の出どころは『賓館KAIKE』以外には考えられず、途方にくれることしかできなかったという。

ある同棲中のカップルのアパートの一室では、強制的な目覚めからずっと止むことのないアクメ声を聞いているうちに、催淫効果がそれぞれに与えられ、眠れない夜にセックスを開始することにもなったのだが、彼らのセックスによるベッドが軋む音や喘ぎ声などをかき消して聞こえなくしてしまうほどのアクメ声が『賓館KAIKE』の一室からはたえず響いていたという。ガラス窓が振動するほどのアクメ声だったという証言を残す近隣住民もいた。

アクメ声は夜明けごろにおさまり、米子市新開にふたたび静寂が訪れた。アクメ声を出した『神』と神待ち女性と思われる二人組は、極力目立たぬように駐車場にとめた車に乗り込んで、その散々わめきちらしたアクメ声とは対照的な水を打つような静けさとともにラブホテルからひっそりと去っていったようだった。

さて、くだんの部屋を掃除したホテルの従業員が誰よりも驚かされることになった。耳を塞いでもわずかにその声が聞こえてくるような壮絶なアクメ声である。その密室内で凄まじいプレイが展開されていると想像するのは当然のことだろう。これから掃除することになる室内は目も当てられないほどにめちゃくちゃに荒らされているのではないかと、従業員は暗鬱な気持ちとともに懸念した。

ハードなセックスならまだ我慢できるが、片付けるのが面倒であり不潔な残留物が残る可能性が高いSMやスカトロなどのプレイを愛好する『神』と神待ち女性であることも覚悟した。しかし、清掃のために気合をこめて呼吸を止めながら入室した従業員が眼にしたのは、拍子抜けするような、というよりも、不穏なまでに清潔すぎる室内であった。

常軌を逸したアクメ声が二時間にわたって響き続けていたにも関わらず、そのシーツには一つの乱れもなく、また、体液などもまるで付着していないまっさらな状態であり、そこには、濃厚な神待ちセックスどころか、三こすり半で終わるような淡白な早漏神待ちセックスが行われた痕跡さえも見出すことができなかったのである。横たわりも座りもしなかったことが伺えるベッドわきのゴミ箱にはくるめられたティッシュの一つも見当たらず、当然ながら、精液がたまったコンドームなどがあるはずもない。

従業員は、辛うじて、絨毯の上に長髪(色素が抜けて白髪になりつつある髪の毛が散見された)がまばらに落ちているのを発見することになったが、それが、ついさきほどまでつんざくようなアクメ声をあげていた神待ち女性の毛髪であったのか、それとも、別の客の頭部から抜け落ちた毛髪を掃除しわすれたものであったのかは、判別できなかった。」

この、性的な喚起力にとぼしい奇怪な神待ち体験談は、私の性欲をまるで刺激することがなかった。

なにか引っかかるものはあったものの、神待ち体験談を読みながら性欲が溢れてしまい、きたる神待ちセックスへの期待が煽られてついつい陰茎をしごいてしまったり、あるいは、読んでいる途中に体験談が開かれている画面を閉じ神待ち掲示板を開いて出会い交渉を開始することを余儀なくされるというような類の神待ち体験談ではなかったのだ。

ところが、去勢博士は違った。彼は、この何も得ることがないように思われる奇怪な神待ち体験談に強い興味を抱いて拘泥しているようであった。神待ち女性に出会い交渉をしかける私のかたわらで、去勢博士はこの神待ち体験談から喚起されたものですっかり興奮しており、神待ち女性への出会い交渉をすっかり忘れている様子であった。

去勢博士がこのような状態に突入することははじめてのことではない。去勢博士は、実際の神待ちセックス以上に、「神」によって手がけられた神待ち体験談を読み、多くは言葉足らずの似通った神待ち体験談から、ラブホテルの密室空間のなかで「神」と神待ち女性がどのような神待ちセックスを行ったかということを推理してシコることを好んでいる「神」であったから、神待ち体験談を読んだあとにある種の狂熱状態に陥るということがたびたびあった。

だから、神待ちセックスが行われた痕跡が一つも見いだせないにも関わらず、アクメ声だけが夜の帳を突き破って響き渡ったというこの不可解な神待ち体験談が去勢博士を夢中にさせたのは当然であったともいえる。ひとつの神待ち体験談の謎に取り組んで没入しているときの去勢博士のことは放っておくことしかできない。その間、自分にできることは、鳥取の神待ち掲示板で神待ち女性を口説き落として神待ちセックスをすることだけである。

神待ちセックスに恵まれた充実したひと月が過ぎたころ、去勢博士が「例の神待ち体験談だけどね」と重い口を開いた。私は、めくるめく肉体的快楽の日々のなかで、くだんの神待ち体験談のことなどはすっかり忘れていたので、はじめ、去勢博士がいきなり何を言い出したのかがよくわからなかった。しかし、去勢博士はそんな私を意に介さずに話を続けた。

「あの神待ち体験談は、それが意図的に隠されているのかどうかはさておき、書き手の位置がそもそもよくわからないという特徴がある。ぼくは、まずはそこに強い興味を抱くことになった。

あの神待ち体験談の書き手は、一体、どこでアクメ声を聞いていたというのだろうか。書き手は、近隣の住民なのか、ラブホテルの従業員なのか、それとも、ラブホテルを利用していた他の客なのか、あるいは、アクメ声の出どころである密室のなかにいた誰かであるのか。

近隣にまで響くようなすさまじいアクメ声を出していた密室が仮にあったとして、その密室にいるのが『神』と神待ち女性であったということを判断するための要素が、あの神待ち体験談のなかには一つもない。にも関わらず、神待ち体験談の書き手は、そのアクメ声の響く密室を、「神」と神待ち女性が利用する部屋であるという前提からすべてを書き始めている。これはどういうことなのか。

アクメ声によって夜の眠りから目覚めてアパートの一室で同棲カップルがセックスをはじめたとき、その同棲カップルのギシアンの音がアクメ声によってかきけされた、という記述があることから、書き手の位置を同棲カップルの隣人に設定することも可能かもしれない。

この場合、たえず響き渡るアクメ声によってカップルのギシアンの音がかきけされているはずなのになぜ隣の部屋でセックスが開始されたことを知ることができるのか、という疑問も残るが、やはり、それ以上に、書き手が同棲カップルの隣人であった場合、ラブホテル『賓館KAIKE』からある程度の距離をおいた場所で、その密室内にいる男女が『神』と神待ち女性であるということをどうして断定できてしまうのかがさらにわからなくなる。

密室内にいた人間が『神』と神待ち女性であると断定できる立場は一つしかない。この神待ち体験談の書き手は、その密室内にいた『神』でなければならないだろう。

しかし、書き手が密室内にいた『神』である場合、今度は、一転して、近隣住民やラブホテルの従業員たちがなまなましく耳にしたとされているアクメ声にまつわる証言などを『神』である書き手がどのようにして知ることができたのか、という問題が発生する。

書き手が密室内の『神』であり、アクメ声の発生源に身を置いていた場合、当然ながら、アクメ声で目覚めた同棲カップルのギシアンの音や、それを聞く隣人、また、ラブホテルで耳を塞いだりしながらアクメ声に耐えた従業員の行動などを知ることはできないからだ。

なるほど、密室でアクメ声を発生させた『神』が、ラブホテルを出たあと、近隣住民や従業員などにインタビューを行ったということは確かに考えられる。丹念に聞きまわったあと、証言をまとめて神待ち体験談を書いたということは大いにありうることだ。

密室のなかから自分たちの性行為の音を周囲に撒き散らかしたあと、そのアクメ声が響いていた外側の空間で何が起こっていたのか、ということを丹念に聞いて回り、その証言をもとに自分の位置を隠しながら神待ち体験談を書く『神』というのは、いささか滑稽でありその目的も不気味であるとはいえ、そのような存在を完全に否定できるものではないだろう。

しかし、ぼくは、この神待ち体験談の書き手は、密室内にいる『神』ではないように思う。この神待ち体験談は、『神』によってではなく、『神の視点』を持つ別の書き手によって書かれている。書き手は、『神』でも神待ち女性でも従業員でも近隣住民でもなく、これらの登場人物を上から俯瞰して眺め回すことができる誰かだ。

ぼくは、この神待ち体験談の書き手を、何らかの理由で神待ち体験談を書かねばならないものの、神待ちセックスをしていなかった人間の手によるものだと考えている。この書き手は、おそらくは、行ったこともない米子市のラブホテル『賓館KAIKE』を一応の舞台にして、実際には体験もしていない神待ち体験談を書いたのである。

なんの躊躇もなく、ラブホテルにいる男女が『神』と神待ち女性であるという前提から体験談を書き始めることができるのは、これが『神待ち体験談を書くことを目的にして書かれた神待ち体験談』であるからだろう。

『賓館KAIKE』ではアクメ声が響いたことが一度もないし、それを耳にした近隣住民や、神待ちセックス後の密室を清掃しようとした従業員もいないし、もっといえば、密室内に鳥取県の『神』も神待ち女性もいない。しかし、そう書かれてしまった以上、『神』も神待ち女性もいるのだし、彼らによってアクメ声が放たれ、そしてそれを耳にした近隣住人やラブホテルの従業員がいる、という地点にあえて身を寄せて立ってみるのも一興かと思われる。

『神待ち体験談を書くことを目的にして書かれた神待ち体験談』の書き手は、この『神待ちセックスのアクメ声だけが響いて、神待ちセックスの痕跡がまったくない』という空気のような神待ち体験談を通して、どのような神待ちセックスをぼくに推理させ、想像させようとしていたのか。ぼくはそれを積極的に引き受けてみることにしたのだ。

ラブホテルの密室からアクメ声だけが響く。そのアクメ声は近隣住民の住居のガラス窓を振動させるほどの音量である。そして、ラブホテルにはセックスの痕跡が一つもない。絨毯には白髪まじりの長髪がまばらに落ちている。

さっそく、これらの散りばめられた諸要素から導き出すことが可能な神待ちセックスを描写してみることにしよう。

まず、この神待ちセックスにおいては、従業員の証言どおりに、女性器に対する男性器の挿入はいっさい行われていないと考えていい。ここでは『純粋に爆音のアクメ声を出すことのみを目的にした神待ちセックス』が目指されていた。

そして音量だ。この密室から放たれたアクメ声は、人間の肉声の領域をはるかに超えていると言わざるを得ない。窓ガラスを震わすほどのアクメ声ともなると、それは、マイクを通してアンプによって増幅された爆音のアクメ声以外には考えられない。この神待ち体験談の『神』は、『賓館KAIKE』の室内に、ある程度の強力な出力を持ったサウンドシステムを持ち込んでいるに違いない。

ここから、ひとつの『神』のイメージが浮かび上がってくる。この神待ち体験談における『神』は、おそらくは、爆音を近隣住民に聞かせるという状況に強い快楽を見出すという性癖を持っている。神待ち体験談のなかに、警察への通報を躊躇する記述があるが、これは意図的な騒音であるのだから、ぼくは通報案件だと思う。

さて、爆音の声を響かせることに快楽を感じる『神』がその快楽を満たすためには、『性行為を抜きにしてただひたすらに喘ぎ声を出し続けてほしい』という、『神』の歪んだ欲望を受諾してくれる神待ち女性の存在が欠かせない。

ここで注目したいのは、ラブホテルの絨毯に落ちていたまばらな長髪である。この神待ち体験談を読むものは、一見すると書き手によって気まぐれに書き残されたように見えるこの重要な細部を見逃すわけにはいかない。

色素が落ちて白髪になってきている長髪ということをわざわざ書き残したことから、二時間にも渡って壮絶なアクメ声を放ち続ける神待ち女性という異様な存在を、書き手がどのような神待ち女性として想定していたかの一端をのぞくことができる。

結論から言ってしまうと、この神待ち女性は、神待ち女性ではない。窓を震わすような声と色素が抜けた長髪というヒントから考えるに、サウンドシステムを室内に持ち込んだ『神』と密室内にいたのは、神待ち女性ではなく、おそらくは、灰野敬二である。そして、ガラス窓を震わすようなアクメ声は、実はアクメ声ではなくて、灰野敬二によるヴォイス・パフォーマンスだったのである。そんな馬鹿な!いや、だが、このような思いがけない結末こそが、推理小説の伝統でもあるのだ。

この神待ち体験談の書き手は、『史上初の推理小説における犯人は、なんとオランウータンだった』という推理小説の伝統に忠実であろうとし、その伝統に則って、意外な結末というものを考えてノイローゼになった末に、『神待ち女性は実は神待ち女性ではなく灰野敬二だった』ということを匂わせる神待ち体験談を投稿するという愚行に及んだのだろう。

とはいえ、その確証はない。神待ち体験談のなかに、『ラブホテルで頼んだ肉料理が手をつけられないまま残されていた』というようなヴィーガンの記述があれば確実であったのだが、これはあくまで、投稿された神待ち体験談をもとにしたぼくの推理にすぎない。ただ、そう考えたほうが個人的に楽しくシコれるというだけだ。

それから、神待ち掲示板を通してサウンドシステムを持て余した『神』と灰野敬二がどのようにして出会ったのかというぼくの推察になるのだが――」

神待ち掲示板で神待ち女性に出会い交渉をしながらボンヤリと話を聞いていた私は、荒唐無稽な推理を披露して自分に酔いしれている去勢博士の暴論を中断させるために、スマートフォンを握り締めた拳で彼の頭部を強かに殴りつけて黙らせた。見事な推理力、というとでも思ったか。まったく、神待ち掲示板の名探偵気取りもほどほどにしてほしいものである。

鳥取の神待ち掲示板を使う「神」に伝わる神待ち民話

かつて、鳥取の神待ち掲示板という場所は、人を騙すいたずら好きの狐や狸などが神待ち女性に化けて登録して利用していた時期があったといわれている。

現在の神待ち掲示板においては、狐や狸が登場するような神待ち体験談というのはほとんど眼にすることがなくなってしまったのだが、散逸した黎明期の神待ち掲示板の神待ち体験談のウェブアーカイブなどを読んでいると、ときおり、神待ち女性に化けた狐や狸に化かされて痛い目にあう「神」の姿が散見される。

これらの、神待ち掲示板を利用する狐や狸たちが活躍する神待ち体験談は、神待ち掲示板を利用する「神」によって何度も繰り返し書き直され、神待ち民話として語り継がれることになっていったようである。

狐や狸に化かされる類の神待ち民話は、現在の眼から眺め回すと、神待ち掲示板を利用している最中に厄介な神待ち女性を相手にしてしまったがために「神」たちが巻き込まれることになった性的なトラブルを、狐や狸という動物たちの姿を借りて語ったもののようにも思われる。

たとえば、狐が化けた神待ち美少女に出会い交渉を仕掛けてしまい、狐が化けた神待ち美少女に一目惚れしてしまった「神」が、神待ち美少女が狐とは気づかないままに山奥のラブホテル(余談ではあるが、神待ち民話で山奥のラブホテルが登場する場合、倉吉市のラブホテル『ホテルぴいすらぶ』や『HOTEL VIVI PASSIONE』などがおのずと思い出される)へと案内されてしまう、というような神待ち民話がある。

狐が化けた神待ち美少女による性的な媚態によって脳がしびれるような快楽をともなった激しい勃起を促され、判断力を下半身に奪われた状態でラブホテルの一室へと誘い込まれた「神」が、狐が化けた神待ち美少女の瑞々しい女性器を前にして、その神待ち女性器がやや獣じみた臭いを発していることにかすかな違和感を覚えつつも、眼の前の神待ち女性器の魅力に抗えずにその屹立した陰茎をまろびだしてしまう。

すると、その挿入の瞬間を見計らうかのようにして、ラブホテルの室内に屈強な体つきの全身入れ墨の強面の男が突然乱入してきて、社会的身分なども多少はある「神」が十代の神待ち少女とセックスしようとしている取り返しのつかない現場、社会的な死に直結している証拠写真を撮影されてしまう。この屈強な男に化けているのは、もちろん、神待ち掲示板を利用する狸である。

「神」の男性は、神待ち美少女の神待ち女性器を前にしながらついに神待ちセックスにはたどりつけないまま、屈強な柄の悪い男に延々とゆすり、たかり、脅しなどをされた末に、金銭を奪われたり、落とし前として髪の毛を剃られたりした挙げ句、山道の真ん中に全裸で投げ出されている。

ラブホテルがあったはずの場所にはただただ森林が広がっているばかりであり、「神」は自分が神待ち掲示板を利用するいたずら好きの狐や狸に化かされていたということを知る。そこで、むかしこっぽり、じゃじゃのめ、といった具合で神待ち民話がしめられる。

神待ち女性のMちゃん

おまえだったのか、いつも出会い交渉をしてきたのは

このような神待ち民話は、現在では、狐や狸を抜きにして、「美人局」の被害にあった「神」による神待ち体験談として語られる場合がほとんどであるのだが、狐や狸が神待ち掲示板を利用していたとされる時期は、このたぐいの神待ち体験談は思慮の足りない「神」を狐や狸が化かして騙すという神待ち民話として語られていることが多い。

現在の眼から眺めると、神待ち民話として語られる神待ち体験談というのは、神待ち掲示板を利用していて実際にあったトラブルをもとにして、なにか重要な教訓を伝えることを目的として民話形式を採用したものなのだろうと考えるのが自然である。

神待ち掲示板を狐や狸が使っているというような事実があったのではなく、神待ち掲示板における何かしらの現実的なトラブルを寓意的に語るための道具として狐や狸が採用されただけであり、神待ち民話というものはそのようにして読むべきである、という立場は、確かに理にかなっているし、冷静な態度であるともいえるだろう。

しかし、私としては、変化の能力を持つ人語を解する狐や狸たちが「神」の男性を弄んだという神待ち民話を、ありがたい教訓を受け取るための作り話としてではなく、狐や狸が実際に活躍した神待ち民話として読み、狐や狸が利用していた神待ち掲示板というものの実在を信じてみようという立場を取りたいと考えている。

というのも、現代の「神」である私は、じつは、神待ち女性に化けた狐との出会いを一度だけ体験しているのである。

これから語ろうと考えているのは、神待ち女性に変化して神待ち掲示板にあらわれた現代の神待ち狐との神待ち体験談である。少しばかりお耳を拝借と願いたい。

むかしむかし、などとはとても言えないくらいの、つい先日のことである。鳥取の神待ち掲示板を検索しているときに、一人の神待ち女性の書き込みが目に止まった。その神待ち女性のハンドルネームは「おまん狐」というものだった。

私はこの身も蓋もない下品なハンドルネームに不思議と心を惹かれて、おまん狐のプロフィールを開いてみた。そこには「こんにちは!『まみ』といいます。友達からは『おまみ』と呼ばれていたのですが、それがだんだんと『おまん』になっていったのが、この『おまん狐』というHNの由来です!」というような自己紹介が記載されていた。

名前が「まみ」というのであれば、さしずめ、神待ち女性Mとでも表記したくなるところだ、などと考えながら、おまん狐のプロフィールに掲載された自撮り写真を見ると、朧げな加工のフィルターに包まれていてもわかる切れ長の眼の妖艶な光が私の関心を引き止めた。

プロフィールを見ていただけであったはずなのに、私がいつの間にかおまん狐に出会いの交渉を仕掛けていたということには、おまん狐からの交渉を受諾するメールを見てはじめて気付かされることになった。このときから、多少なり狐に化かされている領域へと足を踏み込んでいたのかもしれない。あまりにもスムーズな交渉成立に対してまったく疑いを持たなかったのも、きっと、私がすでに狐の領域にいたからだといえよう。

待ち合わせ場所の鳥取駅にあらわれたのは、年の頃は二十五歳あたりの歩くたびにふわりと栗毛が揺れる、グレーのニットを着込んだ細身の可憐な神待ち女性であった。

神待ち掲示板を利用していると、自撮り写真以上にかわいらしい造形の女性にめぐりあうということは極めて少ない。おまん狐が、「神待ち掲示板離れしている」と言わざるを得ないような突出した美貌を持っていたのは、やはりおまん狐が神待ち女性に化けた狐であったからなのであろう。

しかし、このときはまだ、私はおまん狐が神待ち女性に化けている狐であるかどうかを知らなかったし、また、それを判別する方法もなかった。私は、呑気にも、まさか神待ち掲示板を利用していてこのような美貌の持ち主にめぐりあうことになるとは、という静かな喜びに全身を支配されていた。

私とおまん狐は、鳥取駅前の居酒屋「炉端かば」へと移動した。店の前に立ったときの、あ、ここチェーンだけどなんだかんだけっこういい店ですよね、というおまん狐の言葉は、私に、彼女が狐であるということを疑わせる余地を一つも与えなかったといえる。

およそ狐とは思えないような、鳥取県の素人女性そのままといったおまん狐の会話のトーンは酒席の間もまったく乱れず、それは「おまん狐」というよりは「まみちゃん」であり、私は、思いがけない当たりを引いた歓喜と心地よい酩酊ですっかりいい気分になっていた。

おまん狐が、私を騙す目的で私に会っていたのであれば、強かに酔っ払って上機嫌な私を見て、このような「神」を騙すのは赤子の手をひねるよりも簡単なことだ、これはいい獲物を捕まえた、と舌なめずりしたいような心持ちになっていたことだろう。

この間抜けな「神」をどんな痛い目にあわせてやろうか、という企みが胸中にあったのだろうか、私に注がれるままに酒を飲みながら、おまん狐の口元にはたえず怪しげな微笑みが浮かんでいた。

四杯目の焼酎を飲み干したころだろうか。おまん狐を相手につつがなく神待ちセックスに持っていくには今後の会話の流れをどうしたらいいか、しけこむラブホテルはどこにしようか、事に及ぶさいの勃起能力のことを考えると少々飲みすぎたのではないか、などと浅ましいことばかりを考えていた私は、ふと、おまん狐を見て、おや、と思った。そして、なるほど、そういうわけか、と急に酔いがさめるような気分になった。

酔いがまわったことに加えて、私があさましいことを考えるのと時を同じくして、狐としての悪巧みの思考に夢中になっていて、おまん狐は、きっと変化した女体を維持することをおろそかにしてしまっていたのだろう。おまん狐の頭部に、三角にとがって体毛に覆われた耳がぴょこんと飛び出しているのが見えた。

まわりこんで覗き見ることはできなかったが、テーブルに隠されたおまん狐のスカートに隠された下半身、その臀部からは、きっとふさふさの尻尾も飛び出していたに違いない。

神待ち民話を読むことによって、神待ち掲示板を利用する狐や狸の存在を知っていた私は、眼の前の詰めが甘いおっちょこちょいな神待ち狐を見ながら苦笑していた。自分の変化が崩れていることにもまるで気づかず、堂々と神待ち女性として振る舞っているほろ酔いのおまん狐に、愛おしさを感じたほどである。

神待ち女狐のおまん狐ちゃんのケモノ形態を見てフルボッキ

神待ち女狐のおまん狐ちゃんのケモノ形態を見てフルボッキ

おまん狐の頬からはいよいよ針のような「ひげ」さえも飛び出してきていた。それでいておまん狐は、いまだに自分がうまくやってのけたという顔をしているのだから、かわいらしい。

私は、スマートフォンのカメラを起動して自撮りモードにしてから、まみちゃん、顔になにかついているようですよ、といっておまん狐にスマートフォンを手渡した。頬に付着した食べカスを確認するくらいの軽い気持ちでスマートフォンを受け取ったおまん狐は、自撮りモードのカメラに映された自分の顔を見て、あっ、と驚きの表情を浮かべて慌てた。三角にとがった耳もぴくりと跳ねた。

狐であることが「神」にバレてしまったことを悟ったおまん狐は、急いで席を立って逃げようとしたが、私がおまん狐の手をつかんで引き止めた。なに、狐だからって気にしないでくださいよ、神待ち民話を読み続けていて神待ち掲示板を使う狐に一度会ってみたかったからむしろ嬉しいくらいなんですよ、それに……といって私は少しばかり口をつぐみ、間をおいてから、まあとにかく座ってくださいよ、と頼みこんだ。

「それに……」に続いて私が口走りかけたのは、「それに、じつは私は重度のケモナーでしてね。人と動物の境目にいる『ケモノ』を見ると、私は、それはもうひどく興奮してしまうタチなんですよ」というものであった。性癖をあまりにもあけすけに伝えるのはどうなのだろう、という考えが、私の口をつぐませたのである。

おまん狐の耳やひげはすっかり引っ込んでいた。きっと、臀部の尻尾もきれいにしまいこまれていることだろう。ケモノを愛好するケモナーとしては残念で仕方がないが、居酒屋という公共のスペースに半獣が座っているのを、私以外の誰かに見られるわけにはいかないだろう。

おまん狐はすでに鳥取の素人女性である「まみちゃん」に戻っていたが、一度ケモノの姿を見せられてしまった私の陰茎は怒張がおさまることがなかった。私は、自分のなかの獣性のようなものが自分の股間へと流れ込んでいき、その獣性が自分を勃起させているという感覚にとらわれた。もはや、眼の前のおまん狐よりも私のほうが半獣であったのかもしれない。

私は、眼の前のおまん狐に対して一人のケモナーとして確かに強い性欲を感じていた。しかし、いくら女体に化けているからといって、果たして、人間と狐が神待ちセックスできるものなのだろうか、と悩まされもした。

神待ち民話を読む限りにおいて「神」の男性器が神待ち女狐の女性器のなかにねじこまれたというような直接的な記述は、私の調査不足もあるのだろうが、まだ見たことがない。

一夜を過ごしたような記述があったとしても、それは「化かされている」という状態の、いわば「幻術」のなかで行われることであって、その「神」と狐の神待ちセックスをもし第三者として見ることができたならば、おそらくは、山道の真ん中で全裸でいる「神」の男性が気が触れたように一人で腰を振り続けている、というような異様な光景を目撃することになるのではないかと思われる。

そこで、私はおまん狐に長年の疑問であった「神」を騙した場合の神待ちセックスについてのこの自分の考えが合っているのかどうかを率直に尋ねてみることにした。おまん狐の回答は、まさにそのとおり、というものであった。

神待ちセックスの直前でなんとか挿入を回避し、「神」の男性を肥溜に突き落としたりだとか、陰毛を全剃りしたりして遊びはするものの、性行為自体を行ったことはないし、女体に化けたからといってそれができるとも思わないし、そもそも、「神」などをやっている人間の男性と性行為をすることはあまり考えたくもないという。あくまでいたずらが目的であるというのだ。

ここで私は、神待ち狐女房という神待ち民話を思い出した。「神」の男性に命を助けられた狐が、恩返しとして神待ち女性に化け、「神」の男性との間に子供を産み、「神」と狐の子供はやがて大人物として成長していく、というたぐいの、異類婚姻譚にあたる神待ち民話である。

人と狐のあいだに子供が産まれるということは、人間に化けた神待ち女狐と人間との間に神待ち中出しセックスがあったということになる。となると、やはり、私は目の前にいるこのケモノの女性器に男性器を挿入する神待ちセックスができてしまうのだろうか。私は、狐女房の話を持ち出して、おまん狐に神待ちセックスの可能性について聞いてみた。

すると、おまん狐は顔を少し赤らめるようにして、わたしたちはおしっこがものすごく臭い種族ですからね、あまりオススメもできませんよ、化かしの技術を使って女体化した私とセックスをしている映像を見せるくらいならできますし、それくらいがちょうどいいんじゃないでしょうか、といった。

それからおまん狐は、ちょっと考え込んで、大事なことをすっかり忘れていた、という表情になり、そうそう、これは私の先祖から代々伝わる話なんですけれども、確か、狐と人がセックスをした結果どちらかが死んでしまう、というような禁忌的な伝承もありますよね、私は「神」の男性とセックスしたことが一度もないのでわかりませんけれど、いくら興味があるとはいっても、自分が死ぬのも人を死なすのもちょっといやですね、と続けた。

今昔物語を持ち出されて神待ちセックスによる死の危険をにおわされているが、これは、よくよく考えるまでもなく、通常の神待ち女性との会話であれば「性交渉の失敗」である。

眼の前の神待ち女狐との神待ちセックスの可能性は断たれたが、強い性欲を感じてはいるものの挿入への強い意志があるわけでもなかった。それよりも、いまの「まみちゃん」という鳥取の素人女性としての姿ではなく、もう一度、「ケモノ」としてのおまん狐のあのかわいらしい姿がみたい、という欲望のほうが上回っていた。

私は、腕組みをしながら唸った。天を仰いだ。そして、このままおまん狐を山へと送り返し、わずかに見ることができたケモノの姿をしっかり記憶して持ち帰りオナニーをするのがよいだろう、という結論を出した。

私とおまん狐は、居酒屋を出ると夜の久松山へと向かった。人気がない場所にまで来たのを見計らって、私は、懇願して、最後におまん狐のケモノ形態であるところのさきほどの姿を見せてもらうことに成功した。

徐々に、人間から狐へと変化していくその中間地点において、おまん狐が、少しずつ褐色の体毛に覆われていく。そのケモノ化していく過程を見ながら、私はズボンをおろして激しく陰茎をしごきあげていた。半獣状態にあったおまん狐は、眼の前でいきなりシコりだした私を見て驚愕し、その半獣形態から一気に狐にまで戻った。

射精の瞬間にきつく眼を閉じると、一匹の狐が逃げるようにして山のなかへと駆け込んでいく気配があった。白濁の数度のほとばしりをへて、ようやく眼をあけて荒い息を吐く私の前に、すでにおまん狐の姿はなく、闇夜に向けて放物線を描いた精液の痕跡だけがあった。

それから、数日にわたって、神待ち掲示板を開くこともせずに、私はおまん狐のケモノ化した造形を想起しながら気の済むまでオナニーをした。ケモノフォルダのなかの画像や動画などをかわるがわる参照しながらその想起の手がかりとし、精巣がすっかり空になって一滴の精子も出なくなるまで一心不乱にシコりつづけた。

ケモノ、ケモノ、ケモノ、といううわ言を繰り返しながら取り憑かれたようにシコりつづけた私は、あるいは、狐に化かされていた状態にあったともいえるのかもしれない。

精液を出し尽くしてから数日後、私は神待ち掲示板の利用を再開し、出会い交渉に成功した神待ち女性との待ち合わせ時間まで暇を潰すために鳥取砂丘を散策していた。

すると、私の耳に、コーン、という鳴き声が届いた。それから、キャーキャーキャーとやかましく騒ぎ立てる神待ち女の喘ぎ声のような鳴き声が続いた。

しかし、広大な鳥取砂丘のどこを見渡しても、私の近くには誰の姿も見当たらなかった。遠く離れた丘陵の上に点々と人が歩いている小さな輪郭は見えるものの、私の耳に届く鳴き声は、そのような場所から聞こえてくる声ではなかったし、それに人の声でもなかった。

再び、コーン、という遠吠えが聞こえてきた。神待ち掲示板の神待ち女狐、あのかわいらしいおまん狐が、砂漠のなかで一人でいる私に呼びかけてくれているのか、と私は愉快な気持ちになった。

そして、おまん狐の鳴き声を聞きながら、私は砂漠の狐であるフェネックのことをふいに思い出し、ゆるやかな勃起をしていたのだった。

そのむかし、こんぽち。いや、いま、まさに、ぽこちん。どっとはらい。

神待ち掲示板では鳥取の女性たちが神を探している

神待ち掲示板を使ってみると次第に明らかになってくるのですが、鳥取で神待ちをしている女性の数は想像以上に多いと言わざるを得ません。

鳥取の神待ち女性たちは、神待ち掲示板で神の登場をひたすら待ちわびているのです。

傾向としては、「神待ち女性」の数に比して「神」である男性の供給が足りない状況が続いているようにも感じられます。

鳥取の神待ち掲示板を使う神待ちの女性たちを放っておくわけにはいきません。

一人の男性であるという前に「神待ち女性」の「神」である私たちは、率先して神待ち女性にアプローチをしかけて、彼女たちに救いの手を差し伸べるべきなのではないでしょうか。

鳥取の神待ち掲示板をさまよう神待ち女性と出会って「神」になるタイミングは今をおいて他にはないかもしれません。

神待ち女性と泊まりたい鳥取のラブホテル

鳥取の神待ち掲示板で神待ち女性と出会った場合、自宅に泊めるというのもアリなのですが、個人情報漏洩や盗難被害などの危険性を考えると、ラブホテルを利用するに越したことはありません。

鳥取で神待ち掲示板を利用した場合、鳥取市か米子市のラブホテルに選択肢が限られてくるので、それぞれの居住地や、神待ち女性との待ち合わせた場所などに合わせて使いやすいラブホテルを選びましょう。

神待ち掲示板で季節外れの神待ちマドンナを発見した場合は“海岸物語”に連れ込むことによって、シリーズ化された神待ちドラマが展開されることになるでしょう。

よく晴れた天気の日に神待ち女性と待ち合わせることになったならば“P-kan”を利用しましょう。“P-kan”で押し広げられることになる神待ち女性の太陽肛門は地上をあまねく照らす太陽とパロディの関係を持つことになるでしょう。

鳥取の神待ち掲示板という砂丘に迷い込み、砂の神待ち女性との脱出できない共生が始まった場合、砂まみれの神待ち女性のざらざらとした質感に舌を這わせることになるでしょうが、“キャメル”にしけこんで、全身に付着した砂の粒子をシャワーで流してからセックスをすれば、その皮膚の肌理をくまなく味わうことが可能になります。

鳥取で最も謎に包まれているラブホテルであるところの“(株)エリア51”では、宇宙からやってきた神待ち女性や、未確認飛行神待ち掲示板などが「神」の男性の前に立ちはだかり未知の恐怖を与えると言われていましたが、ノストラダムスの予言が無事に過ぎ去り、オカルトブームも落ち着いた現在では、神待ち女性の女性器を見て人類滅亡を直感してしまうような「神」は減少の一途をたどっています。

風見鶏が支配する“クックDO・ドゥ・DO米子”で神待ち女性とセックスした場合、ラブホテルから出て三歩も歩くと神待ち女性のセックスの記憶が全部消え去ると言われています。また、“クックDO・ドゥ・DO米子”で神待ち女性に亀頭を噛みちぎられたあと、18か月間も勃起能力を維持したまま神待ち掲示板を使い続けた亀頭なし神マイクという「神」もいたというのですから、驚きです。

“お菓子な?ホテル”を利用する「神」にとっての心配事といえば、神待ち女性とラブホテルに入ったはいいが帰り道がわからなくなってしまう、ということに尽きるでしょう。そんなときは、一定の距離を置いて、神待ち女性の股間からタンポンを引き抜き、帰り道の目印となるように路上にタンポンを撒いておくといいでしょう。しかし、女性の生理用品を集めるのが趣味の「神」がタンポンロードを通りがかった場合、目印のタンポンはすべて回収されてしまいますから、その場合は、帰り道を見失い、“お菓子な?ホテル”の周辺を三日三晩さまようことになります。

叡智の象徴とも言える神待ち女性と出会った場合は“ソフィア”を利用すれば、神待ち女性の女性器の認識を通して「神」としての本質に到達するグノーシス主義的なセックスが可能です。